【容疑者Xの献身】孤独な数学者を生かしたもの
監督: 西谷弘
原作: 東野圭吾
出演: 福山雅治 柴咲コウ 北村一輝 松雪泰子 堤真一
公開: 2008年10月
フジテレビ系で2007年に放映されていた連続ドラマ
「ガリレオ」シリーズの映画版。
登場人物は、テレビシリーズのまんまで出てくるが、
この映画はドラマを一回も見たことがない人でも
たぶん、普通に見る事が出来る。
正直な感想は
私は、面白かった。
と言うところ。。。
と、言うのは、
私は、ドラマシリーズの「ガリレオ」が大好きで
かなりハマった口であり、ドラマを一回も見ていない方が
この映画を見に行ってどういう感想を持たれるか、
については、まるで想像できないからである。
また、ドラマ版「ガリレオ」は、事件その物は
結構ヘビーなのにドラマ自体は軽く作ってあるので、
それが好きだったと言う方にとっても、どういう感想を
持たれるかは全く想像出来ない。
ドラマでは福山雅治が演じるガリレオ先生・湯川教授と、
湯川に事件の解明を依頼する刑事・内海との軽い
掛け合いが面白いわけだが、この映画にそれは
まるっきり無い。
湯川教授がテンポ良く事件を解明していくシーンも、
あのお決まりのひらめきシーンも無い。
だから、ドラマ版のファンの方も、この映画を
面白いと感じるかは解らない。
だから、私は面白かった。
。。。と言うよりないのです。
ドラマ版と違って重厚なストーリーである。
クライマックスは、天才数学者の孤独が露わになり、
その切なさに泣けてしまった。
天才数学者を演じる堤真一の演技が、
とにかく素晴らしい。
この映画に関しては、主役は堤真一であり、
ヒロインは松雪泰子である。
もちろん、湯川教授の論理では割り切れない
人間の感情に対する葛藤も充分描かれているが、
今回は、あくまでも脇役の位置にしか見えない。
「ガリレオ」から続いているようで、まるで別のストーリー。
ドラマの軽さを期待して行くと、たぶん裏切られるのでは。。。
ここから下
、ネタバレ。観る予定の方は、観てから読んでね
石神の考えたトリックは、想像もできなかった。
あの川沿いの道で、いつもいる浮浪者が1人
消えている事は、湯川と石神が歩いているシーンで
気付いたのだけど。。。
そこまでしても石神が守りたかった物を考えると
本当に切ない気持ちになってくる。
絶望の中で生きていた天才に、生きる希望を
与えてくれた母子。
たぶん、湯川と同じように数学頭で
論理で解明できない事には興味も関心も
無かった彼に初めて愛と言う気持ちを
教えてくれたのが、あの母子だったのだろう。
それゆえに、彼は純粋だった。
石神が、初めて花岡母子に出会った回想シーンの
数々で泣いた。
「石神さん」と橋の上から手を振る娘に対して、
ちょっとハニカミながら手を上げる
石神の笑顔に泣いた。
献身。
その方向が、例え間違った方向だったとしても。。。
「彼は、靖子さんに生かされていたんですね」
湯川に向かってつぶやく内海の言葉が
重かった。
静かに終わったラストシーンから続く
エンディングも、ストーリーの余韻を残してくれた。
ドラマシリーズの映画版としては、秀逸の出来だと思う。
・容疑者Xの献身 公式HP yougisha-x.com/
容疑者Xの献身 スタンダードエディション
・容疑者Xの献身@映画生活
★前田有一の超映画批評★
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ikasama4 : 2008/10/09 (木) 00:13:01
チャラけた演出を省いているとこもありますが
一番のポイントが物理的なものではなく
数学と物理の共通項目である「論理的思考」
ここを重点的にした作品であるために
ドラマが本格ミステリとして楽しめる事が
出来たんだと思います。
石神の心情も切ないですが
ラストで石神を「友達」と呼び
彼の思い出があるあのベンチで
座っていた湯川の姿もまた印象に残りました。
それもまた理論では説明出来ません。
本当にいい作品でした( ̄▽ ̄)
くう : 2008/10/09 (木) 00:49:49
ドラマシリーズの時のような奇抜な実験トリックが
無かったですからね。
本当の頭脳戦ってやつでした。
「愛」が理解できないと言う湯川教授にも「友情」
と言う理論はあったんだなぁ、なんて。。。(^^;ゞ
劇中で石神も湯川を羨ましがっていましたが、
やはり境遇的にもどう見ても湯川の方が石神よりも
遙かに恵まれており、そういう背景も含めて考えると、
この映画では石神の方が切なさ勝ちですね。
くたびれた演技も上手すぎた堤さんは素晴らしかったです♪
せるふぉん : 2008/10/09 (木) 03:04:09
辛い作品でした。。。
今も忘れられない感じです。
原作未読で鑑賞後、すぐに本屋に走りましたが、わたし的には映画の方がむしろ情感溢れてて、より良かったような気がします。
残念なのは・・・容疑者チームの演技と雰囲気がすごすぎて、ドラマチームとバランスが全く取れてなかった事。
それにしてもまさか「ガリレオ」にやられるとは思ってませんでした。
実に素晴らしい・・・。
BROOK : 2008/10/09 (木) 09:22:43
サスペンスとしては一級品として・・・
それに、恋愛要素といいうか、犯人の献身が巧みに織り込まれていて、
トリックも素晴らしく、全体を通して見事しか言いようがありません♪
それにしても、あのトリックは思いつきませんでした。
東野圭吾氏は「聖女の救済」というガリレオシリーズの長編を発売されるらしいので、
こちらも是非とも映像化して欲しいですね。
あんぱんち : 2008/10/09 (木) 22:37:44
期待以上の出来でびっくり!!!
思わず涙が流れました(爆)
笑いを排除して、重厚感を出したのが正解だったかな?
続編やって欲しいなぁ・・・
みんと : 2008/10/10 (金) 19:35:21
この重い映画もとても面白かったです。
トリックの真実を知ったときは、ええ~と本当に
驚かされました。本当に細かい所まで全て
石神の計画通りだったんですよね…。
その愛が、なんとも切ないです…。
堤さんの演技がとても良かったです。
ひらりん : 2008/10/12 (日) 03:26:57
湯川の苦手な科学で解き明かせない愛の謎・・・
というテーマが重くのしかかってきました。
霞 : 2008/10/16 (木) 19:59:48
そんなに無いと思うので、
「おくりびと」と「容疑者X」に続けて出会うことが出来て
本当に幸せだなぁ~、と思います。。
まさかこんなに泣けるなんて・・・。
色んな役ができる堤さん。
ますます大好きになりました~♪
くう : 2008/10/19 (日) 03:28:03
そうかも知れない。。。
ま、ドラマチームとは言っても、今回はほとんど
湯川先生しか出番のない感じでしたけどね(^.^;)
>それにしてもまさか「ガリレオ」にやられるとは思ってませんでした。
私もです。。テレビ版と全く違う作り。
お見事でした。
こういう映画化なら、いくらでもやってほしいです。
くう : 2008/10/19 (日) 03:31:27
それに、恋愛要素といいうか、犯人の献身が巧みに織り込まれていて、
トリックも素晴らしく、全体を通して見事しか言いようがありません♪
サスペンスとしても見事でしたし、人間ドラマとして
重厚で素晴らしい作りでしたものね。
私も、あのトリックは解りませんでした。
>東野圭吾氏は「聖女の救済」というガリレオシリーズの長編を発売されるらしいので
そうなんですか(◎-◎)
では、またぜひ、こういう作りで映画化してほしいわ(^.^)
そうなることを期待して。。。楽しみですね♪
くう : 2008/10/19 (日) 03:33:31
続編やって欲しいなぁ・・・
んねっ!こういうドラマの映画化ならば、またぜひ見たいよね~。
続編、あるかもよ。これが当たったし(^.^)
くう : 2008/10/19 (日) 03:39:15
この重い映画もとても面白かったです。
私も、このドラマシリーズ好きだったんですよ(^.^)
あれはあれで良いけど、この映画も良かったですね。
>本当に細かい所まで全て
石神の計画通りだったんですよね…。
計画は数学的頭脳で完璧に進められていたんですよね。
途中なんて、本当に石神はストーカーになったんだ、
と思ってましたもん。。。
堤さんの演技が本当に素晴らしい!
次にお会い出来るのは「SP」かしら~。
くう : 2008/10/19 (日) 03:42:23
というテーマが重くのしかかってきました。
結局、「愛」のせいで推理が進まなかったって事ですもんね。
ストーリーの冒頭の内海との軽い会話が、最後まで
意味を成しているとはね。。。
脚本家もただ者じゃないです。
くう : 2008/10/19 (日) 03:45:59
本当に幸せだなぁ~、と思います。。
うん。
「パコ」はご覧になりました?あれも良かったよ。
今年は本当に邦画がいいのよね。。。
最近、洋画の方に全然行ってない(^.^;)
>色んな役ができる堤さん。
ますます大好きになりました~♪
でしょ~!(と、自分の物のように言う^^;)
私も見る度に好きになる堤さん。
今後も色々な作品に出て欲しいな~。
みのむし : 2008/10/19 (日) 19:20:27
ガリレオ、予知夢とガリレオが放送されてから
買って読みましたが、どれもどちらかというと
今回の映画のテイストに近いと思う?ので
映画がこういう風に作ってくれて本当に
よかったです。
あの数式が出てきたらがっかりするだろうなぁ~。
と思っていただけに原作を忠実にそして劇的にしてくれたのはすごくうれしかったですね。
石神の愛のなせる技なので見ていて切なかったです。
くう : 2008/10/23 (木) 00:48:58
そっか、ドラマに近い感じじゃないのね(◎-◎)
この映画に近い感じなんですか。。。
今度、私も読んでみようかな。
石神の献身が本当に切なかったです。
トリックは読めなかったし。。。
良い邦画を普通に1本見たって感じでした。
テレビシリーズの映画化としては、こういう後味は
珍しいですね。
みずまま : 2008/11/12 (水) 19:46:59
で、くうさんとこで探してここへ(遅!)
ハラハラドキドキしながらの鑑賞で面白かったです。
最後は泣いてしまいました。
ただ、見終わっての帰り道、
石神が浮浪者を殺す必要はなかったのでは?
自分が死のうと思う人がそんな簡単に人を殺そうと思うかな。いくら浮浪者でも。。。とか
浮浪者って意外と横のつながり強そうなイメージがあって
周りの浮浪者がやり取りの現場を見ていたり、
新入りでも荷物置いたままいなくなったら不審に思うんじゃない?とか
普通、旅館の仲居は泊り客の顔が違う事に気づかないか?とか。
それほどの天才ならもっと上手に遺体を隠し他へ警察の目を向けることができたんじゃないかとか
・・・なんてドラマにならない展開を考えてました。
友に言わせると映画だから!って言われます(^^;;
いまさらですが原作読んでみようかと思います。
くう : 2008/11/13 (木) 04:00:23
私もラストは泣けたよ~(; ;)
>石神が浮浪者を殺す必要はなかったのでは?
自分が死のうと思う人がそんな簡単に人を殺そうと思うかな。いくら浮浪者でも。。。とか
本当は石神も人を殺したくなんて無かったでしょうが、
パズルのピースがはまったように、そこにあの浮浪者が
浮かんだんでしょうね。。
思いついたとき、あの人は石神の中では人間に
見えていなかったのかも知れない。
そんな事をしてまで、母子を守りたかったのでしょう。
>友に言わせると映画だから!って言われます(^^;;
いまさらですが原作読んでみようかと思います。
ははは(^0^)そうそう、私もよくドラマだからっ、とか
思って納得しようとしたり。。。でも、納得できない
事もあるよね。
この映画は、原作には割と忠実らしいですよ。
sannkeneko : 2010/01/06 (水) 21:56:57
映画では石神と靖子の話になっていましたね。
堤真一と原作の石神はジェネラルの速水くらいにかけ離れているのですが、
でも引き込まれてしまいました。
ただ、私はどうしても"献身"とは思えない。
・・・泣けないんですよね・・・原作でも映画でも。
靖子母娘が背負うのは自分たちの罪だけではなく、
"自分たちを守るために亡くなった命"と"隣人の人生"という十字架、
・・・あまりにも重過ぎる。
くう : 2010/01/08 (金) 01:53:09
でも引き込まれてしまいました。
そうみたいですね~。
今だに原作読んでない私なんですが、ドラマとは
全然違う趣があって、すごく良かった。
かえってね、福山くんやコウちゃんが、あまり出ずに、
堤さんが前面に出たのが良かったと思いました(*^^*)
>ただ、私はどうしても"献身"とは思えない。
そうなんですよね。
独りよがりの「献身」なんですよね。
そんな形でしか人を愛せない石神が私はすごく悲しく思えたのです。
だから、泣けてしまいました。
基本、痛い人に弱いのよ^^;